2013年5月5日日曜日

バン Gallinula chloropus


 本県には留鳥として河川や沼、池、水田などで観察される。比較的開けた場所にも出てくるため、目にする機会は多い。公園の池や河川の葦原などで繁殖する。枯れ草を積み上げて巣を作り産卵する。孵化した雛は全体が黒い羽で覆われ、嘴は赤く、先端は黄色い。年に複数回の繁殖をし、最初に育った若鳥が雛の子育てを手伝う、いわゆるヘルパーの存在が確認されている。浅瀬や川縁を歩いて植物の実や水生昆虫を採食している。泳ぎながらクルックルッ、キュルキュルと鳴いたりする。


(日本野鳥の会神奈川支部編 神奈川の鳥2001-05より) 

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