2013年6月15日土曜日

カイツブリ Tachybaptus ruficollis


 本県では、留鳥として主に淡水の水辺に生息し、繁殖もしている。冬期のほうが生息域が広がるためか、観察例も多く、海上での記録もある。全国的に近年、減少が目立つというが、県内での減少は認められない。
 魚、エビ、オタマジャクシ、アメリカザリガニ、水生昆虫などを主に潜水して捕食するが、時には潜水せず水面でつまみ採るような採食もする。
 繁殖期には、枯れ草や葉などで岸近くに浮き巣を作り、抱卵、子育てをする。抱卵は雌雄で交代で行う。巣を離れるときに、枯葉などで卵を覆い隠す行動が見られる。水面を助走しながら、素早いはばたきを繰り返し飛び立つ。

 (日本野鳥の会神奈川支部編 20世紀神奈川の鳥より)


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