2013年11月8日金曜日

ツグミ Turdus naumanni


 本県には冬鳥として渡来する。渡来数も多く、11月頃から5月上旬頃まで県内全域で見られる。草地やグランド、畑などの開けた場所や林の縁の梢などにとまる。地鳴きはクエッ、クエッ、キィキィなどふた声づつ鳴くことが普通で、クワッとかキュルルという声も出す。渡来直後は林内で群れで見られ、冬に入るとともに群れは分散していく。春の渡りの前には数十羽の群れになり、囀りに近いぐぜりが聞かれることもある。一羽ずつ分かれて採食し、ピラカンサ、カラスザンショウ、ムクノキ、ハゼなどの実やミミズなどの小動物を食べる。数歩歩いては、胸を張った姿勢で立ち止まり、また数歩歩くという行動をとる。飛び立つときにクエックエッと声を出す行動が数多く記録されている。