2016年1月18日月曜日

ゴジュウカラ Sitta europaea

留鳥として山地の落葉広葉樹林に生息し、県西部の山地で観察されるが、多くはない。繁殖は箱根や丹沢の山地で確認されているが、報告は少ない。冬季は東部の平地でも観察され、横浜市や鎌倉市でも観察されている。
 木の幹に縦に留まったり逆さになって歩きまわったり、太い横枝の下側を歩いたりといった行動は本種独特のものである。昆虫やクモ類、草木の種子を採食する。また、木の実などを樹皮の浮間に挟み込む貯食と思われる行動も報告されている。
 繁殖期にオスはゆっくりとしたテンポでピイピイピイ、ポフィポフィポフィ、速いテンポでピピピピと囀る。その他チーという細い声も出す。
 生息地が限られているうえ、近年は特に落葉広葉樹林が減少し、繁殖期における生息数が限られているとして、繁殖期・準絶滅危惧種に区分された。