2013年12月25日水曜日

オカヨシガモ Anas strepera

 北海道では少数が繁殖し、千葉県市川市行徳(行徳野鳥観察舎友の会1991)や谷津干潟(石川2001)でも繁殖が確認されている。一般には冬鳥として関東以西に多く渡来する。本県では多くないが、1990年代前半に増加した後安定した数が渡来している。丹沢湖などの山間の大きな湖ではあまり見られず、多摩川、相模川などの大きな河川の中流と、酒匂川の河口域、金沢区の長浜池など汽水域では比較的よく見られる。グェグェと鳴くが、求愛時にオスがフイーッまたはピーという鋭い声を出すのが観察されている。オスがメスの前で頭を上げ下げするディスプレイが見られたが、集団での求愛ディスプレイの記録は少なく、冬の早いうちからペアでの行動が良く見られる。水面採食や逆立ち採食を行い、岸壁についた藻を食べる行動も観察されている。