2013年12月11日水曜日

ヤマガラ Parus varius

 本県では留鳥として、平地から山地の広葉樹林に生息し、都市部を除きほぼ全域で観察される。ただし、記録件数はシジュウカラのほぼ半分である。冬季はシジュウカラ、エナガ、メジロ、コゲラなどと群れで行動する姿が見られる。樹洞で繁殖するが巣箱も利用する。落葉広葉樹などの樹冠部や梢をソングポストとして利用する 。囀りはピーツンツン・ピーツンツン、ツンツンピー・ツンツンピーやピーツツ・ピーツツで地鳴きは鼻にかかったような声でニーニーと鳴く。 採食行動としては、種子などを両脚で押さえて嘴でつついて中身を食べたり、皮や殻を剥がして食べたり、イヌシデの花穂を食べる採食方法が観察されている。また貯食する習性があり、コナラやヒマラヤスギ、エゴノキの実などをくわえて飛びたつ例や、地面にドングリを埋める、コナラの実を電波塔のアンテナに押し込む例が観察されている。また実食以外ではイモムシ、クヌギの虫こぶ、オオカマキリの卵塊、アブラゼミなどの昆虫の捕食も観察されている。