2013年10月9日水曜日

アマツバメ Apus pacificus

夏鳥として渡来する。本県ではほぼ全域で観察されるが、その殆どが春と秋の渡りの時期に上空を飛ぶ姿を見たものである。繁殖の時期にも記録はあるが、繁殖の事例は無い。伊豆半島(叶内1998)や富士山(環境省自然保護生物多様性センター2005)等で繁殖しているので、そうした場所から飛来したものと考えられる。また近年は冬季の記録が数例あるが、これが越冬個体なのかどうかは分かっていない。
 数羽から数十羽で上空をスピーディーに大きく旋回しながら虫を捕らえる。渡りの頃はツバメやイワツバメ、ヒメアマツバメに混じって飛ぶのが観察されている。飛びながら鳴く声はチリリー、チュリリリリと聞こえる。

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