2013年10月29日火曜日

キンクロハジロ Aythya fuligula

 北海道では少数が繁殖するが(環境省自然保護局生物多様性センター2005)、主に冬鳥として全国に多数が渡来する。本県でも冬鳥で、1988年以前は多くなかったが、1990年代前半に増加し、その後は安定している。山地の湖では少なく、大きな群れは多摩川下流・河口や三ッ池公園、三渓園、金沢区並木船溜りなどの都市公園の池に集中している。越夏個体の観察が数例ある。潜水して海底の貝などを採食するといわれているが、海藻なども食べる。また、潜水してカニを捕食した観察もある。公園の池では人の与えるパンなども食べに寄ってくることが多い。ホシハジロとともに見られることが多く、水面に群れで漂って休息する。水面で腹を上に向けて羽繕いするのがよく見られる。求愛行動はあまり見られない。