県内での繁殖例はないが、繁殖期にも残留する若鳥や亜成鳥がいるため年間を通して観察される。特に夏から秋にかけて大きな群れが見られ、8月以降はその中に全身が褐色の幼鳥が混ざっている。
港湾部や海岸、河口付近で見ることが多く、防波堤、ブイ、消波ブロック、中洲などに群れを作って休息しており、冬季には他種のカモメ類と混群を作る。川を10Km以上遡ることは稀だが、相模原市磯部での観察例がある。
海面に浮かんだ魚の死体や撒き餌などをついばみ、船から撒かれる餌にもよく集まる。嘴を水面につけたまま前進して魚を追うこともある。他に、干潟でカニを捕えたり、アブラゼミを捕食した観察例もある。
